IFRS前文

ヨーロッパの企み(その2=最後) ─前文 (Preface to IFRSs)

欧州連合(EU)の主な産業規制には、
以下のようなものがあります。

▼RoHS(ローズ)指令
 電気・電子機器で水銀などの有害化学物資使用を原則禁止
▼REACH(リーチ)規則
 化学物質の登録、評価、認可を義務づける規制
▼WEEE(ウィー)指令
 EUの家電リサイクル法
▼自動車の排出ガス規制
 2012年から段階的に新車の温暖化ガス排出量を抑制
▼EuP指令
 エネルギー使用製品に設計段階での環境配慮を要求
▼エネルギーラベル表示
 消費者向けに環境対応型の製品であることを示す表示

(産業・環境などで独自規制、
EUルール、世界揺さぶる、
保護主義に陥る恐れ。
2009/09/26, 日本経済新聞 朝刊)

   ***

■国際会計基準では

IFRSsの前文には、
IASBの目的が、
全部で4つ掲げられています。

昨日に続き、
残りの3つを紹介します。

【原文】karaoke
(b) to promote the use and rigorous application of those standards;
(c) in fulfilling the objectives associated with (a) and (b), to take account of, as appropriate, the special needs of small and medium-sized entities and
emerging economies; and
(d) to bring about convergence of national accounting standards and IFRSs to high quality solutions.

【訳】
(b) それらの基準の利用や厳格な適用を促進すること
(c) 上記(a)および(b)に関連した目的を満たすため、
 中小規模の企業や新興国に特有のニーズを、
 必要に応じて考慮すること
(d) 質の高い解決に向けて、
 各国の会計基準と国際会計基準の収斂をもたらすこと

IFRSの原文を読んでいて、
難しい単語や構文に出会うことは
あまりありません。

ときどき、rigorous (厳格な)のような、
見かけない単語にぶつかることもありますが、
会計用語でなければ、
文脈から推測して読み飛ばすことも可能です。


■今日の単語
convergence [kənvə'ːrʤəns] 【名】収束、意見の合致、収斂、共通化

いわゆる「コンバージェンス」は、
IFRSの前文に登場しています。

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ヨーロッパの企み ─前文(Preface to IFRSs)

家電製品のリサイクル比率を上げるWEEE(ウィー)指令、
広範な化学物質の使用を規制するREACH(リーチ)規則、
消費者に環境対応型の製品を明示するラベル表示――。
EUで相次ぐルールの追加がコスト要因になっています。

リーチだけでも今後十数年の企業負担は
推計で1兆円を超えるそうです。

(産業・環境などで独自規制、
EUルール、世界揺さぶる、
保護主義に陥る恐れ。
2009/09/26, 日本経済新聞 朝刊)

   ***

国際会計基準もまさに、
欧州が主導して策定され、
世界に広がったルールの一つです。

いまやEUは、
規制・ルールの一大輸出国と
なっています。

■国際会計基準では

国際会計基準を開発する組織、
国際会計基準審議会 (IASB) の
設立目的が、
国際会計基準の前文 (Preface to IFRSs)
唱われています。

【原文】
6 The objectives of the IASB are:
(a) to develop, in the public interest, a single set of high quality,
understandable and enforceable global accounting standards that require
high quality, transparent and comparable information in financial
statements and other financial reporting to help participants in the
various capital markets of the world and other users of the information to
make economic decisions;

【訳】
6 国際会計基準審議会の目的は、
(a) 様々な資本市場への参加者をはじめとする、
情報利用者による経済的な意思決定を支援するため、
財務諸表ほかの財務報告に
高品質でわかりやすく比較可能な情報を要求する、
高品質でわかりやすく強制力のある
国際的な会計基準一式を、
公共の利益のために開発すること。

■今日の単語
interest: 利益、利息

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