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丸紅、ガビロン買収効果 14年3月期、純利益200億円見込む (IAS38号)

丸紅による米穀物3位ガビロン(ネブラスカ州)買収で、約2860億円にのぼる買収資金の調達方法や、収益の押し上げ効果の詳細が分かった。丸紅の2014年3月期には200億円程度の純利益押し上げ効果が見込めそうだ。買収資金の一部は借り入れで賄うが、保有資産の流動化も進め、純有利子負債の資本に対する倍率が悪化しないようにする。

今回の買収完了は早くて9月。ガビロンが丸紅の収益に本格貢献するのは14年3月期以降だ。丸紅の13年3月期は、純利益で2000億円と2期連続の最高益を狙う。その1割に相当する規模の利益が来期に上積みできれば、3期連続の最高益も視野に入る。

ガビロンの純資産は約19億ドル買収金額の36億ドルから引いた17億ドル程度がいわゆるのれん代に相当する。丸紅は米国会計基準を採用しているため、のれん代を償却する必要は基本的にはない。ただ、17億ドルのうち顧客リストや商標権といった4億ドル程度の無形固定資産を10~15年かけて償却する方向で調整中だ。

丸紅は13年12月期のガビロンの利益水準を3億ドル(約240億円)程度と想定しているもよう。このうち、買収に絡む借入金の金利負担や償却費用を除いても、丸紅の既存の穀物事業との相乗効果が年数千万ドル見込めるため、丸紅の来期決算では、ガビロンは純利益で200億円程度の貢献が期待できそうだ。

丸紅の業績予想の市場平均(QUICKコンセンサス)をみても、14年3月期の純利益予想は2175億円と3期連続の最高益を予想している。

約2900億円の買収資金の調達にもメドがついた。約1500億円は手元資金をあてる。3月末の現金および現金同等物期末残高は6773億円ある。また残りの1400億円程度は金融機関からの長期借入金で賄う方針だ。

一方、流動性の高い保有資産の一部を売却する準備も進めている。銀行借り入れと同規模の手元資金を積み増すことで、純有利子負債の額は期初計画通り2兆円程度にとどめる方針。今期末の純有利子負債の資本に対する倍率(ネットDEレシオ)は、1.8倍程度(前期は1.9倍)に改善するとみられる。

丸紅、ガビロン買収効果 14年3月期、純利益200億円見込む
2012/6/7 2:00 情報元 日本経済新聞 電子版

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■国際会計基準では

IAS38号「無形資産 (Intangible Assets)」から、
「企業結合の一部としての取得」に関する規定を引用します。

【原文】karaoke
33 In accordance with IFRS 3 Business Combinations, if an intangible asset is acquired in a business combination, the cost of that intangible asset is its fair value at the acquisition date. The fair value of an intangible asset will reflect market participants’ expectations at the acquisition date about the probability that the expected future economic benefits embodied in the asset will flow to the entity. In other words, the entity expects there to be an inflow of economic benefits, even if there is uncertainty about the timing or the amount of the inflow. Therefore, the probability recognition criterion in paragraph 21(a) is always considered to be satisfied for intangible assets acquired in business combinations. If an asset acquired in a business combination is separable or arises from contractual or other legal rights, sufficient information exists to measure reliably the fair value of the asset. Thus, the reliable measurement criterion in paragraph 21(b) is always considered to be satisfied for intangible assets acquired in business combinations.

【訳】
第33項 IFRS3号「企業結合」にしたがって、無形資産が企業結合にともなって取得された場合、その無形資産の原価は取得日における公正価値である。無形資産の公正価値は、その資産に内包される期待される将来の経済的便益が企業に流入する可能性に関する、市場参加者の取得日における期待を反映する。いいかえれば、たとえ流入の時期や額に関して不確実性があったとしても企業は経済的便益の流入があることを期待しているといえる。それゆえ、21(a)項の可能性認識基準は、企業結合において取得される無形資産に関して常に満たされるものと考えられる。企業結合において取得された資産が分離可能であるか、または、契約上その他の法的権利から発生する場合、その資産の公正価値を信頼性を持って測定するための十分な情報が存在する。このため、企業結合において取得される無形資産について、21(b)項の信頼性測定基準も常に満たされると考えられる

■きょうの単語
probability [prɑ`bəbi'ləti] 【名】 可能性、見込み、起こりそうな出来事

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