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有価証券の時価評価 下落率に応じ2つのパターン(IFRS9号)

IFRS
大震災の影響や市場の混乱で、上場企業の2011年3月期決算に投資家の関心が高まっている。震災被害に加え、決算期末の会計処理が収益を押し下げる要因になるからだ。期末に向けて企業が抱える会計処理の懸念材料を点検する。初回は有価証券の時価評価。

株式相場の急落を受けて上場企業で多額の株式評価損が発生する可能性が高まっている。日経平均株価の23日終値は昨年3月末に比べ15%安い。

企業が長期保有する有価証券(その他有価証券)は市場価格がある場合、期末に時価評価する必要がある。この会計処理は下落率に応じて2つのパターンがある。

まず簿価からの下落率が50%未満のケース。この場合は評価損を損益計算書を通さずに自己資本に反映する。例えば、簿価100の有価証券の時価が60になり、評価損が40発生した場合、将来の税負担の軽減額16を除いた24を自己資本から差し引く。この時価評価は3月末だけで、4月1日には元に戻すため、有価証券の簿価は変わらない。

下落率が50%以上のケースは、評価損を損益計算書に損失として計上する。減損処理といい、本決算の期末では簿価も変更する。ただし、下落率が30%以上50%未満でも、企業の判断で損失計上することが可能だ。

有価証券の減損処理では、丸井グループやダイキン工業が10年4~12月期に有価証券評価損を計上している。

((3月期決算 会計処理の焦点)
有価証券の時価評価 下落率に応じ2つのパターン
2011/3/24付 日本経済新聞 朝刊)

   +++

■国際会計基準では

IFRS第9号「金融商品 (Financial Instruments)」より、
金融商品の分類に関する規定を引用します。

【原文】karaoke
Chapter 4 Classification

4.2 A financial asset shall be measured at amortised cost if both of the following conditions are met:
(a) the asset is held within a business model whose objective is to hold assets in order to collect contractual cash flows.
(b) the contractual terms of the financial asset give rise on specified dates to cash flows that are solely payments of principal and interest on the principal amount outstanding.

4.4 A financial asset shall be measured at fair value unless it is measured at amortised cost in accordance with paragraph 4.2.

【訳】
第4章 分類
4.2 金融商品は以下の条件をいずれも満たす場合に償却原価で測定する。
(a) 契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産を保有することが
 その目的であるようなビジネスモデルの枠内で、
 当該資産が保有されている。
(b) 当該金融資産の契約条件に基づいて、特定の日に、
 もっぱら元本および元本残高に対する利息の支払にあたる
 キャッシュ・フローが生じる。

4.4 4.2項にしたがって償却原価で測定する場合を除いて、
 金融資産は公正価値で測定する。

■きょうの単語
give rise to ~を(引き)起こす、~を生じさせる

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