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固定資産の償却方法、定率・定額のどちらも容認 国際会計審が見解(IAS第16号)

IFRS
国際会計基準(IFRS)をつくる国際会計基準審議会(IASB)は26日までに、工場設備や建物といった固定資産の減価償却方法に関する文書を公表した。その中で、「(複数の方法に)優先順位はない」とし、定率法、定額法のどちらも認める見解を示した。

減価償却の方法については日本の一部の会計士の間で「IFRSでは原則、定額法を採るべきだ」という解釈があり、定率法を使う企業が多い日本の経済界などがIASBに対応を求めていた。

IFRSでは従来、定率法と定額法の両方の会計処理を認めている。今回の見解は、IASBのスタッフがこの内容を改めて確認する形でまとめた。

文書では、有形固定資産の償却方法について、資産の利用に応じて得られる利益に合った方法を採るべきだと指摘。最もふさわしい方法が定率法という根拠が示せれば、定率法を採用できるとしている。ただし償却方法は「自由に選べるわけではない」とも強調。実態に合わない方法は認められない可能性もある。

固定資産の償却方法、定率・定額のどちらも容認 国際会計審が見解 
2010/11/27付 日本経済新聞 朝刊)

   +++

■国際会計基準では

先日に引き続き、IASBが最近公表した、
不定期な教育用の注釈 (Occasional Education Notes)、
「減価償却と国際会計基準 (Depreciation and IFRS)」(2010年11月19日付)
企業会計基準委員会ASBJによる仮訳)より、
IAS第16号(有形固定資産)は、償却方法の多様性を認める
(IAS 16 permits a variety of depreciation methods)」
の一部を抜粋します。

【原文】karaoke
Of all IAS 16’s requirements, the selection of depreciation methods can have the largest effect on reported profit or loss. Yet the standard devotes only a few paragraphs to the topic. Paragraph 60 captures the principle:

The depreciation method used shall reflect the pattern in which the asset’s future economic benefits are expected to be consumed by the entity.

The requirement, then, is simple. IAS 16 requires a depreciation method that is consistent with the pattern of consumption of economic benefits, to the extent possible within the limits of any accounting allocation method. Selection of a method is not a free choice. The application is far from simple. In many cases there is no external evidence about the pattern in which economic benefits are consumed.

【訳】
IAS第16号の規定の中で、
償却方法の選択は、報告損益に最も大きな影響を持ちうる。
しかし、基準はこのテーマにわずかな段落しか充てていない。
第60項はその原則を次のように捉えている。

「償却方法は、資産の将来の経済的便益が企業によって消費される
と見込まれるパターンを反映したものでなければならない。」

規定は至って単純である。
IAS第16号は、会計上の配分方法の制約の中で可能な範囲で、
経済的便益の消費パターンに整合的な償却方法の採用を要求している。
つまり、償却方法は自由に選べるわけではない。
しかし、いざ適用するとなると、単純とは程遠いものがある。
多くの場合、経済的便益が消費されるパターンについて、
目に見える証拠はないからである。

【原文】karaoke
Is there a preference in IAS 16 for the straight-line method over other methods? Again, I think not. The straight-line method may be the easiest to administer and for financial statement users to understand, in the absence of evidence to the contrary. Those factors make it the easiest method, but not necessarily the preferred method.

【訳】
IAS第16号の中に、
定額法が他の償却方法より望ましいとする記載はあるか。
繰り返すが、私はそのような記載はないと考えている。
定額法は、もっとも管理が楽で、
財務諸表の利用者にとっても理解しやすい方法であるかもしれない。
それらの要素によって、定額法はもっとも簡単な償却方法にはなるが、
必ずしも望ましい方法であるとは限らない。

■きょうの単語
devote [divo'ut] 【他動】 充てる、向ける
straight-line 【形】 直線の、定額方式の

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