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マルハニチロ社長、「在庫評価損、拡大も」。─「棚卸資産のグルーピング」、IFRSでは。(IAS第2号)

IFRS
マルハニチロホールディングスの五十嵐勇二社長は日本経済新聞社の取材に対し、「2010年3月期に25億~26億円程度の在庫評価損が発生する可能性がある」との見通しを示した。マグロなど水産物の価格低迷が続いており、09年4~9月期に16億円だった評価損が下期以降はさらに膨らむ可能性がある。
 09年4~9月期は
マグロについて在庫評価損を約8億円計上。カツオやカニなどの販売数量減少や価格下落も響き、水産事業は6億円の営業赤字(前年同期は59億円の黒字)となった。
 10年3月期通期は、水産事業で前期比7割減の27億円の営業利益を見込む。書き入れ時である年末商戦の需要次第の面もあるが、評価損や売却損が膨らめば減益幅が拡大する恐れもある。
 水産事業は10月以降、「青魚やエビなど、上期に好調だった水産物についても売れなくなっている」と説明。水産物市況の長期的な見通しについては「個人所得が減っている影響で需要が盛り上がらない。来年いっぱいくらいまで底ばいが続く」と話した。

(マルハニチロ社長、「在庫評価損、拡大も」、今期、水産物価格が低迷。
2009/12/3, 日本経済新聞 朝刊)

   +++

■国際会計基準では

IAS第2号「棚卸資産 (Inventories)」より、
「棚卸資産のグルーピング」に関する規定を引用します。

【原文】karaoke
29 Inventories are usually written down to net realisable value item by item. In some circumstances, however, it may be appropriate to group similar or related items. This may be the case with items of inventory relating to the same product line that have similar purposes or end uses, are produced and marketed in the same geographical area, and cannot be practicably evaluated separately from other items in that product line. It is not appropriate to write inventories down on the basis of a classification of inventory, for example, finished goods, or all the inventories in a particular operating segment. Service providers generally accumulate costs in respect of each service for which a separate selling price is charged. Therefore, each such service is treated as a separate item.

【訳】
第29項 棚卸資産は通常、品目ごとに正味実現可能価額まで評価減される。

ただし、状況によっては、同種または関連する品目のグループごとに行うことが適切な場合もある。このようなケースとして、目的や最終用途が類似しており、同じ地域で生産・販売され、またその生産ラインの他の品目と別個に評価することが実務的でないような、同じ生産ラインに関連する棚卸資産などが挙げられる。

製品や特定の事業セグメントに属する棚卸資産すべてといったような、棚卸資産の分類を基準とした評価減は適切とはいえない。

サービス事業者は一般に、別個の販売価格が付されたサービスごとに原価を累計する。したがって、そのようなサービスはそれぞれ、別個の品目として扱われる。

※ 棚卸資産のグルーピングを大きく(粗く)するほど
 (たとえば、マグロではなく鮮魚とする、など)、
 同じグループ内の他の品目に生じた評価益と相殺され、
 計上される評価損の総額は小さくなります。

■きょうの単語
write down 書き留める、値下げする、価額を切り下げる、評価損を計上する
charge [tʃɑ'ːrʤ] 【他動】 請求する、~を負担させる

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コメント

>棚卸資産のグルーピングを大きく(粗く)するほど
 (たとえば、マグロではなく鮮魚とする、など)、

なるほどですね。グルーピングの大分類はどこまでやるかが問題に
なってきますよね。たとえばチョコレートを作っている会社が2社あります。片方は総合食品会社でもう1つは製菓会社とします。
前者はもっと大きなグルーピングができるし、後者はチョコレートで
グルーピングができますよね。

仕切りをどこで区切るか問題ですね。

投稿: ごんべえ | 2010年3月 9日 (火) 11時43分

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